天からの封書を開けよ

どうでもいい日常の中から捻り出して綴っていきます。

コース概要科目リニューアルプロジェクト(6) 補足編

補足事項など。

研究室名の落とし穴
研究室の名称はその研究室で行われている研究を明確に表したものであることが一般的である。というか名称はそういうものである。しかし大学では九大に限らず研究室の名称は研究内容とは必ずしも一致しないものである。ボクの友人は研究室の名称に釣られてある分野へ進んだのだが、残念ながらやっていることとやりたいことは違った。研究内容は教員に依存しているからこうなる。ついでに退職が迫ると学生を指導することも無くなるのでその情報も入手しなければ行きたい研究室に行ってもやりたい研究は行えないのである。
なにが言いたいかと言うと、現行のコース概要科目が研究室紹介のようになっているのは一面では必要だということ。ただ、研究室の研究内容をWebサイトで紹介すれば事済むということも。

総論・各論・概論・概要
「本編 3.提案」で総論にはこだわらずとにかく農学を一括りに扱ってくれる科目にふさわしい名称にしてくれればと書いた。現在、九大農学部に以下の名称が付く科目を九州大学シラバスで検索した。

  • 総論 4科目(植物病理学総論、植物育種学総論、作物学総論、園芸科学総論)
  • 各論 6科目(作物学各論、生物化学各論I、園芸科学各論、植物病理学各論、植物育種学各論、生物化学各論II)
  • 概論 8科目(生命情報科学概論、分子生物学概論、熱帯作物・環境学概論、生物生産環境工学概論、生物機能制御学概論、生体分子工学概論、動物生産科学概論、アクアフィールド科学概論)
  • 概要 6科目(生物学基礎概要、物理学基礎概要、動物生産科学概要、地球森林科学概要、応用生物科学概要、生物資源生産科学概要)

総論と各論はセット?といった法則性が見えてくる程度...かな。概要は低年次のコース概要科目に加えて履修推奨科目(卒業要件に含まれない履修してもしなくてもいい科目)に採用されているようだ。概論ってなんだろうな?例えば生命情報科学概論だったら生命情報科学に満たない内容を扱うときに概論を付けて易しくするのかな?ちなみに生物化学各論Iと生物化学各論IIは基礎化学Bの続き的存在だからいきなり各論になると思われる。以上からすると、農学総論I〜農学総論IVでいいんじゃないか?

参考図書を軌道として
秀逸な参考図書が出版されていて(たいてい日本語訳のもの)、講義もそれを使うことが経験上多い。けれども、その図書を前から後ろにひたすら進み、食いつぶして行っているだけの講義だなという印象を持つ講義も存在する。いや、その参考図書が非常によくまとめられていてかつ前から後ろへ全てを扱うとその分野に関して一通りの知識が身に付くというのも分かるんだけど、なんか捻りが感じられないよね。農学部は"負担を公平に"とする学部で特に低年次はオムニバス形式の講義が多いからその手法も仕方ないのかもしれないけど。参考図書はあくまで道具のひとつであって欲しい。

以上でコース概要科目リニューアルプロジェクトは終了です。一種の自己満足なのでこれを学生係にもっていくとか教務委員会にとり上げていただくとか、そんなつもりはありません。教養教育の強化が図られる中、楔形カリキュラムの専門の先端に位置するコース概要科目がのほほんとしている場合ではない。どうせやるなら、いい講義を提供して欲しいだけ。

コース概要科目リニューアルプロジェクト(5) 本編 3.提案 - 天からの封書を開けよ
コース概要科目リニューアルプロジェクト(4) 本編 2.課題整理 - 天からの封書を開けよ
コース概要科目リニューアルプロジェクト(3) 本編 1.目的整理 - 天からの封書を開けよ
コース概要科目リニューアルプロジェクト(2) 歴史編 - 天からの封書を開けよ
コース概要科目リニューアルプロジェクト(1) プロジェクト発起編 - 天からの封書を開けよ

広告を非表示にする