天からの封書を開けよ

どうでもいい日常の中から捻り出して綴っていきます。

コース概要科目リニューアルプロジェクト(5) 本編 3.提案

じゃあどうすればよいと考えるのか。

こうだ。

「コース概要科目」を「農学総論」(「農学総論I」〜「農学総論IV」)とする。各コース各分野の研究室の教育研究に沿った内容ではなく、各コース各分野の名称に沿った内容を扱う。「農学」という言葉に括られる全ての学問分野を体系的に論じる。学生を"農学ゼネラリスト"として高年次に送り出す。

「コース概要科目」を「農学総論」(「農学総論I」〜「農学総論IV」)とする。
内容が変わるので名称も変わる。「概要」というのはオリエンテーション色が強くて学生は脱力してしまう。できるならば他の科目名にも存在する「概要」を減滅したい。「総論」は体系を意識して選んだ言葉で、内容からいうと「各論」の方が正しいかもしれない。ここに関しては「総論」「各論」に強いこだわりはない。

各コース各分野の研究室の教育研究に沿った内容ではなく、各コース各分野の名称に沿った内容を扱う。
大事な部分。動物生産科学コースの目的に「各研究室で行われている〜」とあり、どのコース概要科目もそうであるが、結局内容は各研究室でどんな研究を行っているかの説明に終始している。冒頭、その研究を説明するに当たり予備知識を与えてくれればよい方である。危険なのは、例えば微生物学研究室(九大には実在しない)が「微生物学」を講義していると学生が勘違いしてしまうこと。言い換えれば、微生物学研究室が行っている研究が「微生物学」であると間違って解釈した上、学問分野としての「微生物学」を正しく認識できないことである。微生物学研究室と銘打ってはいても微生物学の全てを研究しているわけでも無い(このとき、微生物学が何であるかは九大が独自に定義すればよい)。
「私は微生物学研究室の教授で、当研究室が行っている研究について少々説明しますが、本日はあくまで微生物学という学問を講義します」というスタンスでいかなければ、学生は正しい理解をしないだろう。そして時間ももったいない。次いで、「微生物学は上位に農芸化学があり、その上位に応用生物科学があります。ここらへんは本講義の最初のコマでコース長から解説がありましたね?」となり、各コースの体系は最初にコース長が説いていればよい。さらに、最近の動向として「極限環境微生物学が興っていますねぇ」とか「農芸化学って言葉が遣われなくなったの聞いたでしょ?」とか言えばいい。「ちなみに応用を付けて応用微生物学となると〜」なんてものもあるかも知れない。
コース概要科目は目的には書かれていないが内容は「紹介」というものに近かった。そうではなく、この講義も「学修」としてもらいたい。当然試験・レポートが必要でしょうな。

「農学」という言葉に括られる全ての学問分野を体系的に論じる。
前述のように、何が農学でどのような体系を組まれているかは九大オリジナルで充分構わないと思う。それをきちんと解説し、その中で学府・研究院とは異なる理由も見えてくるだろう。このとき、全ての学問分野を論じることが必要だ。おそらく農学の中には獣医学が関係してくるだろうが九大では獣医学を学べないし獣医師資格をもつ教員がいないかも知れない。だから扱わないのではなく農学の一分野として外部から教員を招いてでも講義するべきだろう。その他の分野も同様。
コマ数からいうと13コマ(1コマは学問体系の解説、1コマは試験に充てる)×4=52コマ、すなわち1講義1分野とした場合は52分野しか扱えない。ということは上位に位置する学問分野で1講義を形成しなければならない。それは下位に位置する細分化された学問分野も理解している教員が必要になる。でも九大だからそれは何の心配もない。「獣医学」が上位に位置するかどうかは分からないが、獣医学だけで90分を遣う場合、外部講師で決まりでしょうな。

学生を"農学ゼネラリスト"として高年次に送り出す。
以上により研究室の自慢話(と1年の頃は言っていたものだけど)や狭い視点からの話を排除し、九大農学部が持ち得る資源では足りないほど農学部を語ることができる。つまり学生は"農学ゼネラリスト"として高年次へ進み、やがては立派な社会人となる。

細かいところや落とし穴はいずれも無視しているが、まとめると以上のようになる。本編は終了。

コース概要科目リニューアルプロジェクト(4) 本編 2.課題整理 - 天からの封書を開けよ
コース概要科目リニューアルプロジェクト(3) 本編 1.目的整理 - 天からの封書を開けよ
コース概要科目リニューアルプロジェクト(2) 歴史編 - 天からの封書を開けよ
コース概要科目リニューアルプロジェクト(1) プロジェクト発起編 - 天からの封書を開けよ

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