天からの封書を開けよ

どうでもいい日常の中から捻り出して綴っていきます。

螢川・泥の河

蛍川・泥の河 (新潮文庫)

蛍川・泥の河 (新潮文庫)

宮本輝の作品は「優駿」以来である。日常には現れない言葉や表現を遣う筆者の情景描写が美しくて繊細で好きだ。ちなみにこの「螢川・泥の河」は高校の集団読書用に配布されたものであるが、自分はめんどくさがって結局そのまま読んでいなかったもの。

「泥の河」
天神祭りの場面、硬貨のところで思い出したが、たぶん塾の国語のテキストに登場した気がする。いや、あのお金を落とすところ、間違いなく登場した。「泥の河」から引用されていたのか。戦後間もない頃の少年2人の交流を描いているが、なんか切ない。自分からすれば不思議に満ちた2人であるが、出会いと別れと脇役的な死と、そんなものに揉まれながら、そして特に信雄の方、心が揺れていく。でもそれを全て泥の河とお化け鯉が飲みこんでいく、こんな感じだろうか。

「螢川」
うーん、作中で2人が直接死ぬんだよなぁ。ちょっと辛い。けど、それも螢の光が表現しているといったところか。なんだかんだで自分は螢を見たことが無い。

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