天からの封書を開けよ

どうでもいい日常の中から捻り出して綴っていきます。

改めて、節電しすぎると首を絞める

なんで大学って使用電力をリアルタイムでWebサイトに掲載しているのだろう?北海道・東北・関東にある主要国立・有名私立大学はほとんどが公表しているようだし、他の大学でも九大みたいに学内限定で掲載しているのかもしれない。

大学で節電を担うのは大学関係者だから学内限定で充分だ。要は電力制限令の値であったり自主的に定めた値であったり過去と比較した値であったり、それが遵守できているかできていないかが問題で、細かな数字を出してどのくらい節電できているかなんて無意味に思えてしょうがない。下手に公表しすぎると、例えば昨年比70%でやっていけてるじゃん、30%無駄だったんだろ?と言われかねない。いや、そうじゃないんだよね。無理して30%減らしたんだよね?不要不急の研究を止めたり(研究の世界に不要不急も無い気がするけど)図書館の閲覧室を減らしたり部屋の照明を落としたり。今無理して節電しているのは無駄だった部分なのだろうか。節電が呼び掛けられ始めたとき、経済界や政治家から経済に影響がないように節電しようとか聞かれたけど、そんなことあるかいな。必要最低限の電気以外であっても心身のゆとりとかに貢献していたんじゃないの?それが失われればなにか負の効果が現れるもんじゃないの?完全に無駄なことに電力を割いているところなんて最初から極僅かでしょう。今夏ほど節電をしなくても大丈夫になったとき、元に戻せるように、どれほど電力を使ってどれほど節電できているかってことは隠しておいた方が身のためである気がする。

確かに大学って大口需要者だし収入の多くは税金に基づいているけど、なんでこんなに節電の取り組みを曝さんといかんのだろう?しかもそれに興味を持っている人ってどのくらいいるのだろう?ほとんどの自治体や企業は節電策を広報していても使用電力と節電具合を広報しているわけじゃない。それを広報しても無意味であることを知っているからか、戦略上不利な材料になってしまうからか。「節電しています」の一言で片付くってことだ。

とある教授(九大の人じゃない)と話をする機会があって、「大学がなんで大口需要家なんだって、それは使用電力多いくせに自家発電しないからでしょ」って言われた。あー確かにそうだ。たぶん大学は病院を除いて自家発電をしていないだろう(九大も馬出地区だけは自家発電しているとの噂)。元々は大学以上に電力を食う企業(事業所)も、自家発電設備を持っているから電力会社からの電気は少なくなるんだな。こうなると、今回の節電は電力供給が少ないからであって、エネルギー資源がどうたらとか地球環境がこうたらとか、そんなことではないとなるかも知れない。

なんのために節電しているんだろうな。今、WebサイトのTOPページに使用電力を載せている大学は、電気エネルギーに全く心配がなくなるまで(つまりいわゆる再生可能エネルギーが確立されるまでか)載せ続けるのか?それとも電力制限令が解かれれば消すのか?前者だとしたら省エネの意味が分かっているのだろうし、今後もガスや水道の使用量、二酸化炭素の排出量、公用車のガソリン消費量にまで手を出して積極的に広報に努めてほしい。後者だとしたら、そんな一時の流れに大学が流されてどうすんねん、ってボクが勝手に思うだけだから好きにすれば。学内限定で使用電力を公開している大学はもちろん今まで通り細く長く呼びかけを行えばいい。この点、九大は当たりだったと思う。

過度の情報公開は将来の選択肢を少なくする。情報公開の責任の意味を間違えれば疲労や歪みが生まれる。

http://d.hatena.ne.jp/nakazonoharuki/20110713/1310558888

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